昨日は本屋でたまたま中野信子の新作を見つけ、ついこれも買ってしまいました。
中野信子の本はどれも文庫サイズで安いのでつい買ってしまいます。
これはもちろん面白かったですが、中野信子のイメージが崩れて少し残念。
「毒親」では理路整然とパブリックな語り方でしたが、「ペルソナ」はエッセイなので個人的なところが出てるかな。ドロドロしています。
なんとなく作家の綿矢りさに似た人だと思った。能力が高くなんでもできるけど本当は変わり者で、斜に構えていて、そして全体的にやっぱり容姿も能力もレベル高いから、挫折してない若者みたいな語り口。
とにかく「ペルソナ」はジェンダーの話が多い。
女性差別の体験談です。理系だから男性社会だったと。
差別おじさん「死ね」とは言ってないけど、それに近い表現が出てきます。
こういうのって、IQ148の中野信子じゃないと言えないし、言ってくれてありがとう!という部分もあるので是非読んでみてください。
私は「ペルソナ」をきのう読んで少しメンタルが悪化しました。
刺激が強すぎるというか。「毒親」は良かったけれど。
でもしかし、東大のセクハラの話とか読んで良かったと思う。
ジェンダーの知識や教養がないと、女性であっても内面化(社会の価値観をそのまま自分の考えにしてしまうこと)して知らず知らず女性差別してしまうと思う。
考えてみれば、私が子供だったころからジェンダー意識はすごく変わってるし、今の時代に学生になって良かったかもしれない。
面白かったですが、長く手元に置いておくつもりはないので二冊とも即メルカリに出品しました。
つづく。