NOROIの福袋

中度ASDの日常

ASDの家

 この公的住宅に住んで一年半が経ちます。

 できれば、お金が貯まったら大学の近くに引っ越したいと思っていました。

 大学の近所に住んで、友達に気軽に寄ってもらったり、同じ大学の人ばかりのアパートに住みたいと思っていました。

 しかし、この公的住宅は50平米あり、部屋自体には何の不満もありません。大学から遠いこと以外。

 あと、人が少ないから役がすぐまわるけど、私は学生ゆえ免除されているのがじわじわと辛い。まわり高齢者ばかり。ちょっと身の置き場がない。

 すごく古い世帯向け住宅ですが、トイレとかも古いし換気扇も普通の子が見たことないような扇風機みたいなやつだけど、私はそういうレトロな家が好きなのでむしろ落ち着く。

 

 でもどうしても子供の頃から憧れてた普通の青春みたいなものに憧れが残ってて、こじらせてて、大学の近くに住んで友達とわいわいすればそういうコンプレックスが解消されるのではないかと思って、引っ越したい。

 

 でも医療費とかいろいろ考えると、家賃一万円くらいのこの住宅から引っ越すのは難しい。

すごく狭い家なら、3万円くらいで借りれるかもしれない。

 

でも狭い家に住むのが嫌。今の家もものすごく物が少なくて「引っ越したばかり?」とよく言われる。ミニマリストだと思う。ミニマリストだけど、狭い家が向いてない人間だと思う。なんだろう。狭い空間だと必然的にマルチタスクが増えるのかな。たぶんそれもある。物の置き場所をきちんと決めて、区切れるケースに大事なものはひとつづつ入れて、そこに書類があったらそれは要チェックとか決めてて、そういう配置が崩れると一気に何もわからなくなってしまう。狭い部屋ではそういうことがやりにくい。

 

狭い家に住むのが恐い。少し前に16平米の家に住んで、気分が悪くなった。普通の人なら平気なのかな。わからない。

 

つづく。