前回の通院で、中度の診断が出た。
中度自閉症です。
主治医に見てもらって五年目、はっきりと診断が出た。
見た目より自閉症の傾向が強く、困難が大きいので自重しなさいとは以前から言われてきたけど、
そうか、軽度じゃなくて中度の分類か.....とショックでしたが、今までの人生が腑に落ちたという感じ。
とくに感覚過敏がきついらしい。
それもあるけど、最終的に主治医が中度という診断を出すことができたのは、いままで私が必死で生真面目に努力しても職場で不適応を起こし、二次障害がでたり休職したりした結果を見たからです。
発達障害の診断って、そういうものなんです。自閉症自体のきつさとか、もちろん関係ないとは言えないけど、中度でも環境に恵まれてて特殊な形で社会適応できて収入もある人は診断が下りないことが多い。
それってつまり、成人して学校出てから不適応起こして病気になってぼろぼろになった後でないと、診断は出ないというケースが多いという事です。軽度中度の人は。やってみないとわからないっていうか。
だから重度の障害者とは違う苦労があるでしょ?と私は関係者にたまに言われてきたのかもしれない。
五年前はまだ、何とかなるかも・・・という事で診断が出なかったということかも。
今までの人生、自分は軽度だっていうところにしがみついて生きてきた。診断が出る前の子供のときから。ちょっと個性あるけど私はあっちのラインには位置してない、みたいな。
なんか今は、この数年間で台頭してきた「軽度発達」のファッションメンヘラみたいな人たちにちょっとイラっとする。こんな工夫をすれば会社勤めできるとか言って本出す人もいるけど、つまづきながらも会社勤めできるんだったら軽度の分類なんです。医師の診断基準からすれば。
もちろんその人たちだって苦労してるのはわかってるけど、結局そういう「発達だけどこんだけできてるよ」みたいなメッセージ自体、あいまいすぎてほとんど間違ってると思う。軽度になればなるほど、それはもう病気ではなく個性の領域になるのだから。
本屋に行くとそういう発達の本を避けて通っています。
終わり。