先日、誕生日をむかえました。
当然ですが、日本において女性が30過ぎて誕生日を迎えると、いろいろ複雑な感情が出てきます。
私は独身なので、30過ぎるとそういう意味でもちょっと生きづらくなってきます。ただでさえ生きづらいのに。
大学では必修のジェンダーの授業が多く、授業を受けるうちに私自身の意識は大分変ってきて、内面化していたそういうふつうの日本のジェンダー意識は以前より薄くはなっています。
でも大学文化の中に入るまでは、何故か女性ばかりの職場とか環境がおおくて、女性が恐かったしジェンダーとか意識しようとは思ってなかった。
最もトラウマになっていることの一つは、以前勤めた職場で、超美人正社員(有名企業)の妊婦さんに「あなたは障碍者だから結婚もできないし子供も産めないと思うけど、まあがんばってwwwwwww(その前に他の社員に向かって「あなたは頑張って良い男捕まえなさい」と言った)」という意味のことを言われたことです。
あと、親族に私が二十台後半だったとき、「年齢を考えて焦ってなんでもいいから職場やボランティア先の男にアピールしろ」と、「障害があって身寄りがないなら焦って体を売れ、年齢を考えてもっと必死こいて男に売り込んでいかなきゃどうするんだ」と言われたこともトラウマです。
実は、つい最近上の二つの話を大学のカウンセリングで話したのですが、
信頼できるカウンセラーは「その二つは繋がっている」と言ってた。
私が30過ぎていろいろ焦っているからフラッシュバックが起こっている面もあるということでした。結婚とかだけじゃなく、仕事でも素晴らしいキャリアがあるわけじゃないから、そういう別の要素もいろいろ絡んで焦りの原因になってるんだけど、表面的には上のような「女として」みたいな記憶がフラッシュバックしてくる。
女性が恐いという私のトラウマも、男性優位社会の被害者である女性の男尊女卑内面化の結果としてのドロドロ地獄、とか言えるのかもしれない。
いやでも、それでも女性の醜さ、怖さをそういう内面化と社会的不遇によるストレスや無教養に全部帰属させていいのか、という疑問はなくはないけど、まあでもそうなのかもしれないけど。
まあ、とにかく超絶一流国立大学の社会学部(ではないけどそんな感じ)には意識高い人しかいなくて、本当に教授も学生も優しくて教養があって育ちが良くてこころが綺麗な人しかいなくて、今は大学にいるときは本当に幸せです。
30過ぎてこんなに20台より若々しく楽しく勉強して生きているとは、友達もできるとは20台の時は想像もできなかった。
人生わからないものですね。
おわり。